元陸上自衛隊特殊作戦群の島村多香美は結婚を機に自衛隊を除隊し、夫と4歳になる娘、麻巳子と平穏な生活を送っていた。 そんなある日、夫の島村洋三は事故死してしまう。
夫の遺品整理をしていた多香美は、遺品の中からUSBメモリを発見した。 その中には武器輸出三原則に抵触する、弾道ミサイルに即転用可能な人工知能を有する特殊半導体ISAKAの情報が。
−夫は事故ではなく、殺害されたのではないか・・・?
ISAKAの関係者リストには大物政治家や警察官僚の名前が記されている。 警察に通報することもできずにいた数日後、娘の麻巳子が多香美の目の前で誘拐されてしまう。 助けようとした多香美の前に立ち塞がったのは、元ロシア特殊部隊スペツナズの松浦翔子。 意識が薄れていく多香美の眼前で、翔子は不敵な笑みを浮かべた。
−USBを渡せ。さもなくば娘の命は無い。
娘を取り戻すために、島村多香美の格闘本能が目覚める!
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